しじみの味噌汁 まとめ

お味噌汁の定番具材のひとつ「しじみ」。栄養価が高く、味も美味しいので人気があります。今回は、そんなしじみのお味噌汁に関する素朴な疑問を解説していきます。「しじみの身を食べるのはマナー違反?」「しじみとあさりとの違いは何?」など、この機会に解決しておきましょう!

しじみの身を食べるのはマナー違反?

しじみのお味噌汁を飲む時、「しじみの身を食べるのはマナー違反なの?」と疑問に感じる人が多いようです。結論から言うと、しじみの身を食べてもマナー違反にはなりません。
そもそも「お味噌汁に入っているしじみの身を食べるのはマナー違反」という日本料理の食事マナーは存在しないのです。ただ、「しじみの身を1枚1枚貝から剥がす姿が美しくない」「行儀が悪い」と考えている人も一定数います。
誰かと食事をする際は、相手の考え方に合わせる必要があるかもしれません。人前でお味噌汁のしじみを食べる場合、以下の「食事のマナー」を守るようにすると良いでしょう。

a.しじみの殻を支えて身を剥がす
片手でしっかりとしじみの殻を支えて身を剥がしましょう。箸だけで無理やり剥がすと、勢い余ってお味噌汁をこぼしてしまう可能性があります。周囲の人に迷惑をかけてしまうことになるので注意してくださいね。

b.飲み終わった後の殻は椀に戻す
しじみのお味噌汁を飲み終わった後、殻をすべて蓋に入れている人がいます。ついやりたくなってしまいますが、この行為はマナー違反です。飲み終わった後の殻は蓋ではなく、必ず椀に戻すようにしましょう。
しじみの身にも栄養はあるの?
しじみには豊富な栄養素が含まれています。その中でも特に有名なのが、アルコール代謝をサポートする「オルニチン」です。「オルニチン」には二日酔いの解消だけでなく、疲労回復効果も期待できます。

しじみに含まれる「タウリン」にも肝機能の働きを助ける作用があります。しじみのお味噌汁が二日酔いに効く、と言われているのは主に「オルニチン」と「タウリン」のおかげなのです。

これらの成分は水溶性のため、しじみの身を食べなくても十分に栄養素を摂取することができます。お味噌汁を飲むだけで問題ありません。ただ、しじみにはビタミンやミネラルなども豊富に含まれています。
まず注目したいのが「鉄分」です。しじみには、牛レバーやウナギの肝よりも多い鉄分が含まれてます。鉄分は赤血球を増やす栄養素で、貧血予防だけでなく美肌効果も期待できます。
しじみといったら「ビタミンB12」も忘れてはいけません。ビタミンB12は食材の中でトップクラスの含有量を誇ります。これらの栄養素は身のほうにも残っているので、しじみの身もしっかりと食べることをおすすめします。

関連記事:お味噌汁に入っているしじみの身を食べるのはマナー違反?

 

あさりとしじみの違いは?

しじみと同じ貝類である「あさりの味噌汁」もとても人気があります。しじみとあさり。同じ貝類なだけに、違いがよく分かっていない人もいるのではないでしょうか?

しじみとあさりには以下の3つの違いがあります。

a.大きさ
しじみは直径2cm程度、あさりは一回り大きい直径3~4cm程度です。あさりの場合は個体差があり、大きいものだと7cm程度まで成長することもあります。

b.味
しじみは少しクセがあり濃厚な味わいです。一方のあさりは、少し苦味がありたんぱくな味わいとなっています。味の違いが生じるのは、2つの貝の生息地が異なるからです。あさりは海に生息しており、しじみは淡水や川の河口付近に生息しています。

c. 栄養素
しじみもあさりも栄養価の高い食材です。ただし、二日酔いや疲労回復に効く「オルニチン」はしじみにしか含まれていません。「オルニチン」の摂取が目的の場合は、必ずしじみのお味噌汁を選びましょう。

続いては、お味噌汁の作り方について解説していきます。しじみとあさりのお味噌汁の作り方はほぼ同じ。決定的な違いは「砂抜きの手順」です。
しじみは真水で砂抜きをしますが、あさりの場合は塩分濃度3%程度の食塩水で塩抜きをします。これも2つの貝の生息地の違いによるものです。ここを間違えると上手に砂抜きができない可能性があるので注意してくださいね。
しじみにしても、あさりにしても、貝のお味噌汁を作るためにはそれなりの手間がかかります。忙しくてお味噌汁を作る時間がない人、作り方がよく分からない人には、レトルトのお味噌汁がおすすめです。栄養素の尊出もほとんどありません。レトルトを上手に活用していきましょう。

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まとめ

しじのみお味噌汁に関する疑問を解説してきました。しじみの身を食べるのはマナー違反ではありませんが、こぼさないようにする、しじみの殻は椀に戻すなどの気遣いは必要です。しじみの身にも栄養素が含まれているので、可能であれば身まで食べることをおすすめします。

栄養たっぷりで美味しいしじのみお味噌汁。時にはレトルトを活用しながら、毎日の食生活にしじのみお味噌汁を取り入れてみてくださいね。

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