皆さんは、味噌汁にどんな具材を入れるのが好きですか?
ワカメや豆腐などの具材と並んで定番なのがしじみの味噌汁です。
また、同じ貝類であるあさりの味噌汁もとても人気があります。
これらの2つの貝は同じ作り方でも美味しい味噌汁を作ることができるのです。
今回は、あさりとしじみを比較しつつ、おいしい味噌汁の作り方もご紹介していきます。
目次
あさりとしじみの違い3つ
あさりとしじみには3つの大きな違いがあります。
こちらではその違いについてご紹介してきます。
大きさが違う
あさりとしじみは明らかに大きさが違うので、すぐに見分けることができます。
あさりは直径3~4cm程度、しじみは一回り小さく直径2cm程度です。
ただし、あさりの場合は個体差があり、大きいものだと直径6~7cmまで成長することもあります。
身の大きさに関しても当然あさりのほうが大きくて食べ応えがあります。
しじみの身は非常に小さいため、味噌汁に入っていても身は食べない人もいるようです。
色や模様も異なる
ちなみに、大きさだけでなく色や模様も大きく異なります。
あさりは表面に細かい筋がありザラザラとしています。
色や模様は多種多様です。
一方のしじみは、黒っぽい色をしており模様もありません。
あさりと同じように表面に細かい筋はありますが、あまりザラザラ感はなくツルッとしています。
味が違う
あさりとしじみの違いは見た目だけではなく、実は味も違います。
あさりは少しだけ苦味があり淡泊な味わいです。
一方のしじみは、少しクセがあり濃厚な味わいとなっています。
このような味の違いが生じるのは、2つの貝が生息している場所に秘密があります。
あさりは海に生息しており、しじみは淡水や川の河口などに生息しています。
砂抜きをする時は、あさりの方が塩分量を多くする必要があります。
効率よく砂を吐かせるためには、生息場所の環境に少しでも近づける必要があるからです。
海に生息しているあさりの場合、海水に近づけるために3%の塩水を作ります。
オルニチンが含まれているのはしじみ
あさりもしじみもとても栄養価の高い食材です。
アミノ酸・ミネラル・タウリン・鉄分がとても豊富に含まれているので、疲労回復や美容・健康効果が期待できます。
健康のためにも積極的に摂っていきたい食材の1つです。
また、しじみが二日酔いに良いという話を聞いたことがありますか?
その秘密は「オルニチン」という成分が豊富に含まれているからです。
オルニチンはアミノ酸の1つで、肝臓の働きをサポートしてくれます。
残念ながら、あさりにはオルニチンがほとんど含まれていません。
二日酔いを防ぎたい時は、あさりではなくしじみの味噌汁を飲むようにしましょう。
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スッキリとした味わいと深いコクが楽しめます。
あさりとしじみの味噌汁を美味しく作るポイント
砂抜きの方法を除けば、あさりとしじみの味噌汁の料理方法はほぼ同じです。
ここでは下準備から味噌汁をおいしく作る方法をご紹介します。
丁寧に下準備をする
味噌汁に限らず、あさりやしじみを調理する前に欠かせないのが砂抜きです。
せっかくの美味しい貝料理も、砂を噛んで「ジャリッ」となってしまった時点で台無しですよね。
丁寧に砂抜きをして、殻についた砂を取り除きましょう。
あさりの具体的な方法は以下の通りです。
1.塩分濃度3%程度の食塩水を作る
2.バットやボウルにあさりを入れ、あさりが浸かるくらいの食塩水を入れる
3.新聞紙などをかぶせ、冷蔵庫もしくは冷暗所に2時間以上置いておく
4.水気を切ってからしっかりと水洗いする
しじみの場合、食塩水ではなく真水で砂抜きをします。
その他の手順や時間はあさりと同じで問題ありません。
水から茹でるのがいいのか?熱湯に投入するか?どちらがいいか
あさりやしじみを水から茹でるか、それとも熱湯に投入するか悩んだ経験はありませんか?
結論から言うとどちらでも問題ありません。
水から茹でると、じっくりと出汁が出てきて貝の風味が濃くなります。
一方、熱湯から茹でると貝の身がふっくらと仕上がります。
貝の身まで食べたい場合は、熱湯に投入すると良いでしょう。
また、熱湯に投入することで貝柱が貝殻から外れやすくなるというメリットもあります。
冷凍したら旨味と栄養アップ
あさりやしじみをすぐに食べることができない。
そのような時は冷凍保存がおすすめです。
冷凍することで貝の繊維が壊れるので、料理をする時に旨味や栄養も高まります。
貝類を冷凍する前に、必ず砂抜きを済ませておくようにしましょう。
その後は水気を切り、保存袋などに入れて冷凍保存するだけです。
生の状態では1~2日しかもたない貝類ですが、冷凍保存することで2ヶ月ほど賞味期限を延ばすことができます。
まとめ
あさりとしじみは味噌汁の具材としてはどちらも栄養価の高いおすすめの食品です。
どちらも基本的な作り方は同じなので、今回紹介したポイントをおさえて美味しく作ってみてくださいね。
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美噌元コラム監修。株式会社諸国美味。
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2013年に「味噌汁専門店の 具だくさん味噌汁100」を監修。
2018年に「味噌汁専門店のおかず味噌汁100」を監修。